未曾有の不況が日本を覆っている。
経済の下降は目を見張るスピードだとマスコミは毎日のように報道している。
右を見ても左を見ても、誰しも不況だと呟く昨今。
誰もがその影響を逃れることは出来ない。
私たち大学生はほぼ就職という道を選んで大学を卒業していく。
しかし、その道に進めなくなる可能性がある時代が来てしまった。
降って沸いたような就職氷河期。もし就職出来たとしても、以前会社が支払っていた給料よりは低い賃金で働かなくてはならないような時代が来たのだ。
実は今は近年稀に見る就職率の高さらしいが、マスコミはそれを報道しない。まだ団塊の世代が定年した影響は残っている。就職氷河期というよりは、採用氷河期と言った方がいいのかもしれない。確かに有名企業は採用を低く設定するようになったのは確かだが、就職先はあるのだ。
私はまだ一年生だが、将来の事は自分なりに考えているつもりである。
現在の日本の憂慮すべき状態で、どのようにわが身の身の振り方を決めるか。学生のうちに考えなければならないことだ。
本当であれば一年生の内に就職活動など考えないだろう。
けれど、いつか来る将来の後学のために私は就職セミナーに参加することにした。
内容は下記に。
◆VENTURE SUMMIT 2008◆
[イベント概要]
人生において誰もが成功したいと願う。
しかし、成功を手に入れるためにはリスクに挑まなければならない。
本当のリスクとは何か。そして大きなリターンを手に入れる人間は何を見ているのか。
社会から賞賛を集める生き方、成功者の真髄がここでわかる。
本イベントは、これまでにない形式で企業・経営者に深く切り込み
成功すること、リスクをとることの本質に迫る。
・内容:
座談会形式で、気鋭のベンチャー経営者や人事と、意識の高い学生が就職活動やこの先の人生、
そして10年後の社会のありかたについてざっくばらんに語り合っていただきます。
「リターンとはリスクをとった対価である。」ということを実感したエピソードや、ベンチャー企業を
経営する醍醐味など、様々な語り口で考えを交換する、双方向型セミナーイベント形式で進めてまいります。
またイベント終了後には、任意参加・立食形式・飲食ありの懇親会を予定しております。
・出展予定企業(順不同):
①株式会社ネクスト(住宅・不動産情報ポータルサイト”HOME’S”運営)
②株式会社エンターイノベーション(ソーシャルエンターテイメント事業)
③株式会社リンクアンドモチベーション(モチベーションエンジニアリング事業など)
※参加企業には若干の変更の可能性があります。ご了承ください。
これは本当に参加してよかった。
四年生の先輩に誘われ、一年生である自分は場違いではないかと思い参加を悩んだが、思い切って参加して正解だった。
やる気のありそうな学生ばかりで、皆真剣な面持ちで席に座って話を聞いていた。
イベント中はためになる発言ばかりだったのでずっとメモしながら話を聞いていた。就活云々の前に、仕事とはどういうものなのかという基礎知識を養えたと思う。
メモからいくつか重要事項を引用する。
・出来る人間とは、どんな壁でもぶち壊す人間であるということ。むしろ逆境でさえ楽しむ。
・何をすればいいのかわからない(自分と向き合わない)のならば、面白いと思うものに飛び込み、本気でやること。
・正解がないものはたくさんある。自分の物差しでそれに対する正解を自分なりに作る。
・主体性を持ち、常に目的意識を持ち続けること。
・熱く、強く、したたかな人間であれ。
などなどなど……
うなずけることばかりだった。
パネルディスカッションの後は座談会で、冗談も交えながら簡単な質問と答えを繰り返し、場が和んだ。
立食のとき、私は誘ってくれた人しか知り合いがいなかったため、最初は誰も話す人がいなくてとても不安だった。
けれど、話しかけてくれる人が何人もいたので色んな人と話をすることが出来た。こういう時のために社交性は磨くものなのだなと、コミュニケーション能力の大事さを実感したものだ。やる気のある面白い人達ばかりで、会話が新鮮で良い刺激を受けることが出来てとても楽しかった。
一人趣味が合う人がいたので、共通の趣味を持つ社長さんを紹介してもらいたくさん話をさせていただいた。
たくさん知り合いが出来たので、またこのような機会があったら是非また参加しようと思う。
いい大学に入ったからいい会社に入れるというような時代はもう終わったのだ。
学生が浸かっていたぬるま湯はもう枯れた。敷かれたレールは閉ざされてしまった。
時代とともに私たちも変わらなければならない。
悲観しているだけでは何も始まらない。だからこそ行動しなければならないのだ。
学生には予測出来ない未来がある。それが明るいものか暗いものかはわからない。
自分の行き先を光に変えることが出来るのは自分だけだ。
I.V